プロポーズ 花束

プロポーズ 花束

プロポーズ 花束

 

プロポーズに100本のバラを包んだ花束を貰う事を夢に見ていた頃が私にもありました。
少女漫画のようにキラキラと周りが光に包まれ、目の前には素敵な男性が花束を抱え、「僕と結婚して下さい」と言ってくれる事を。

 

私はあまりの嬉しさに涙を流して「よろしくお願いします」と頷くんだ、と。
ただ、実際にそのシチュエーションに遭遇しても漫画のように星や花びらが舞うこともなければ見慣れた恋人以外が目の前に立つこともありませんでした。

 

でも、涙は出なかったけれどやはり幼い頃に夢見た事が現実に起こるのは嬉しいもので、私は笑顔で彼に頷きかけました。

 

幸せな気分のまま一日が終わればよかったのですが、家に帰ると花束は実際問題邪魔なもので。飾ろうにも花瓶がなく、勿体ないと思いながらも花びらを湯船に浮かべてみました。
しかし普通のマンションの浴槽ではあまりに花びらが映えません。

 

自分も湯に浸かってみれば肌にあたる花びらの感触が不快…結局、写真に撮った後は捨てるしかありません。
プロポーズに花束、素敵な言葉とシチュエーションには違いありませんが、少々迷惑な現実でした。

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